AIインフラ

Alibaba、Zhenwu V900と大型Qwen計画を発表

Alibabaは新AIチップZhenwu V900と大型Qwenモデル計画を示し、中国のAIインフラ競争を強めた。

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Alibabaは杭州で開いた年次旗艦会議で、中国のAI競争がモデルだけでなく、チップとクラウド基盤を含む総力戦になっていることを示した。APによると、同社は新しいAIチップZhenwu V900を発表し、CEOのEddie Wu氏はこれを中国で最も強力なAIチップだと説明した。性能は前世代のZhenwu M890の3倍に達するという。

この発表が重要なのは、AI競争が計算資源へのアクセスで大きく左右されるからだ。フロンティアモデルの訓練には専用チップが必要で、利用者に応答する推論にも大量の計算が必要になる。ZhenwuチップはAlibabaのデータセンターで使われ、クラウド顧客にも計算資源を提供する。これは、ハードウェア、モデル、クラウドサービスを結びつける垂直統合の道である。

AlibabaはQwenモデルの次世代計画も示した。APの報道では、同社は5兆から10兆パラメータ規模のモデルを訓練する意向で、現在のQwen3.8-Maxは2.4兆パラメータだとされる。パラメータ数だけで品質は決まらないが、この規模拡大は、Alibabaがなお大規模化を重要な戦略として見ていることを示す。

発表の時期にも意味がある。Trump大統領と習近平氏の会談を控え、AI技術競争は米中関係の大きな背景になっている。米国は中国の先端AI半導体へのアクセスを制限してきた一方、中国企業は国内チップとモデル開発を急いでいる。Zhenwu V900は、中国が制約の中でも自前の計算基盤を戦略資産として育てようとしていることを示している。

クラウド顧客にとって重要なのは、最強の米国モデルに並んだかどうかだけではない。性能、供給、コスト、データ管理、遅延、長期サポートが実運用では問われる。自社チップの強化は、Alibabaが外部供給に依存しすぎず、国内顧客に安定したAIクラウドを提供する助けになる可能性がある。

今回の発表は、AIがフルスタック競争になったことを示す。人気のチャットボットやモデル公開だけでは足りず、チップ、データセンター、開発者基盤、企業顧客、資本が必要になる。Alibabaの発表は、中国のAI競争が急速にインフラ競争へ移っていることを物語る。