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OpenAI、ChatGPTにEpic電子カルテと公式医療データソースを接続

OpenAIはChatGPT for Healthcare向けに、Epic電子健康記録連携と公式医療データにアクセスするHealthcare Public Dataプラグインを発表した。

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OpenAIは9月1日、医療機関がEpicの電子健康記録から認可された患者文脈をChatGPT for Healthcareに接続できるようになったと発表した。同時に、公式の医療・ヘルスケアデータセットへ構造化アクセスを提供するHealthcare Public Dataプラグインも導入した。これによりChatGPTは、臨床医、研究者、事務部門がすでに使っているシステムに近づき、企業向けAIの中でも規制が厳しくリスクの高い医療領域へ一段深く入ることになる。

Epic連携は、権限を持つユーザーが診療メモ、検査結果、薬剤リスト、専門医の文書を手作業で探し回る負担を減らすためのものだ。OpenAIによると、ChatGPTは認可された患者記録から関連情報をまとめ、重要な変化を要約し、根拠となるカルテ情報へ戻れるようにする。利用形態は二つある。EHRの文脈をChatGPTに取り込む方法と、対応する導入環境でChatGPTをEHR画面に直接組み込み、患者カルテを離れずにAI支援を使う方法だ。OpenAIは、この体験は既存ワークフローを補完するものであり、臨床判断を置き換えるものではないと強調している。

公共データ側の範囲はさらに広い。Healthcare Public Dataプラグインは、PubMed、DailyMed、RxNorm、ClinicalTrials.gov、CMS Coverageを含む九つの公式公共ヘルスケア情報源につながる。医療業務では、識別子、版数、薬剤ラベル、治験条件、保険適用方針などの正確な情報が重要になる。研究チームは募集中の治験を比較でき、薬剤部門は薬の最新ラベルや警告を確認できる。糖尿病予防プログラムを検討する人口健康チームは、研究、治験、Medicareの適用情報を一つの根拠付きビューで確認できる。OpenAIは、公式記録への接続を維持しながら、データベースを行き来する負担を減らそうとしている。

信頼性への懸念に対して、OpenAIは評価結果も示した。同社は60カ国、49言語、26専門分野にまたがる数百人の医師と協力し、ChatGPTの健康関連回答を定義、測定、改善しているという。これまでに医師が確認したモデル回答は70万件を超える。接続されたEHR文脈を使う場面では、受診前レビュー、臨床タイムライン、薬剤レビュー、引き継ぎ要約など27の臨床ユースケースで医師が評価し、4,363件の評価のうち99.1%が安全とされた。別の評価では、大規模な米国医療データセットに基づく質問で、テストされた五つの接続データソースそれぞれについて、93%超の回答が良好以上の正確性と評価された。

ただし、こうした数字だけでガバナンスの必要性が消えるわけではない。EHRにはきわめて機密性の高い患者情報が含まれ、臨床現場では不完全な要約や重要点のずれが判断に影響し得る。OpenAIはChatGPT for Healthcareを、ロールベースアクセス、シングルサインオン、監査ログなどの企業管理を備えた統制済みワークスペースとして説明している。適用可能なBusiness Associate Agreementがある顧客は、HIPAA対応ワークフローを支える形でChatGPT Work、Codex、アプリ、プラグインを利用できるともしている。米国の対象となる個人臨床医は公共データプラグインを導入できるが、EHR連携は個人アカウント向けではない。

業界全体で見ると、AIアシスタントは一般的な医療質問に答える段階から、認可された臨床・運用文脈を扱う段階へ進みつつある。病歴確認、研究整理、事務準備の時間を短縮できる可能性はあるが、病院や診療所がモデル出力を厳格に確認する運用を保つことが前提になる。OpenAIの今回の発表は、医療AIの次の局面が単独のチャットボットではなく、信頼できる記録、公式データセット、現場のソフトウェア環境とつながるモデルであることを示している。