AI導入

OpenAI、企業のAI利用は支援からエージェントによる実行へ移っていると報告

OpenAIは二つの調査を公開し、先進的な企業顧客ほどAIを深く使い、Pluginsやskillsをより頻繁に採用し、Codexをエンジニアリング以外にも広げているとした。

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OpenAIは、企業におけるAI利用が支援から実行へ移りつつあるとする二つの調査を公開した。8月12日の発表は、同社の企業顧客を対象にしたEnterprise Signalsレポートと、組織がChatGPTをどう使うかに関するワーキングペーパーを組み合わせたものだ。単にAIツールへのアクセスを配る企業と、エージェントを文脈、権限、ツール、反復可能なワークフローへ接続する企業の差を描いている。

最も分かりやすい指標は出力の深さだ。OpenAIは、毎月のAI利用で上位10%に入る企業顧客をfrontier firmsと呼び、アクティブユーザー当たりの出力トークンで測っている。6月時点で、これらの企業は典型的な企業の8.3倍の出力トークンを生成し、1月の2.6倍から差が広がった。

Codexはこの変化の中心にある。OpenAIによれば、6月時点で企業顧客におけるCodexとChatGPTの合計出力トークンのうち、Codexが64%を占めた。これはすべての企業タスクがソフトウェア開発になったという意味ではない。ツールを使い、ファイルを作り、ドラフトを生成し、人間のレビューに回す長い委任作業が増えていることを示す。

高度な機能の利用も差を広げている。週次アクティブユーザーのうち、frontier firmsでは21%がPluginsを使うのに対し、典型的な企業では9%だった。skillsは19%対3%と差がさらに大きい。OpenAI社内ではアクティブ従業員の95%が毎週Pluginsを使うとされ、ツールやデータ接続を日常作業に組み込む重要性を示している。

エージェント型ワークフローはエンジニアリング以外にも広がっている。2月以降、企業のCodex週次アクティブユーザーは法務で108倍、営業と採用でそれぞれ41倍、マーケティングで26倍増えた一方、エンジニアリングでは5倍だった。Virgin Atlanticでは、エンジニアがレガシーコードのリファクタリングを2週間から30分に短縮したという。

OpenAIは職位による違いも強調する。数百万件の会話に基づく管理データでは、導入から6か月後、若手社員が幹部より週13件多くメッセージを送っていた。リーダーほどAIを使うという調査ベースの見方とは逆で、現場の強い習慣を見つけ、共有可能な方法に変える必要があることを示す。

これらのレポートは大手AIベンダー自身による発表であり、文脈を踏まえて読む必要がある。対象はOpenAIの顧客基盤とChatGPT利用で、経済全体ではない。それでも、モデルへのアクセスだけではAI成熟度を語れないという点は重要だ。データ基盤、ガバナンス、権限、レビュー、研修があって初めて、個人のプロンプトは安全に反復できるエージェント型業務になる。