自動運転

Pony.ai・inDrive・NVIDIA、カザフスタンでロボタクシーの実現可能性を検討

10月23日の覚書はアスタナへの第7世代ロボタクシー導入を提案。運行開始には政府との合意や運用評価が必要となる。

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Pony.ai、inDrive、NVIDIAは10月23日、カザフスタンで自動運転の配車サービスを検討する覚書を発表し、最初の候補都市にアスタナを選んだ。各社はレベル4対応の車両をinDriveアプリで提供できるか評価する。合意は車両技術、サービス運営、規制、商業上の要件にわたる実現可能性調査を設けるもので、旅客サービスがすでに始まったという発表ではない。

提案された役割分担では、Pony.aiが第7世代のロボタクシーを供給し、inDriveがアプリを提供してサービスを運営する。NVIDIAはAI基盤を担当し、各社はHyperionと安全システムHalosを技術的土台の一部として挙げている。サービス全体を一社にまとめるのではなく、車両開発企業、モビリティ運営企業、計算基盤の供給企業を組み合わせる。

Gen-7は既存のPony.aiの技術世代だ。同社は2025年4月の上海モーターショーで、トヨタ、BAIC、GACと開発した車両とともにシステムを発表した。当時の説明は、車載品質の部品と、異なる車種に適応できるモジュール構造を重視していた。カザフスタン案の背景となるものの、アスタナでどの車種を使用するかや、現地での運行承認を示すものではない。

NVIDIAはHyperionを、車両センサーと車載計算機をつなぐリファレンスアーキテクチャと説明する。現在のプラットフォーム文書には、標準化されたセンサー群、2基のDRIVE AGX Thorチップ、カメラ、レーダー、ライダーなどの検知機器の統合が記されている。開発者が自動運転システムを構築・検証する共通基盤を提供する狙いだ。これらはNVIDIAの一般的な製品仕様であり、覚書はカザフスタン向け車両群の最終的な部品構成を開示していない。

支援する安全アーキテクチャは、運転モデル以外にも広がる。NVIDIAによると、Halosは車両構造、システムソフトウェア、アルゴリズム、パートナーのエコシステムを対象とし、開発と展開で評価・検査ツールを用いる。ロボタクシーでは、もっともらしい走行軌道の生成が車両システム全体の一要素にすぎないため、この区別には意味がある。安全に関する作業を支援するプラットフォームだけで、特定サービスの現地公道での運行が認められたとは判断できない。

Alpamayoは、技術的背景の別の部分を補う。NVIDIAの製品文書は、道路場面の解釈と運転判断の説明を組み合わせる推論モデルとソフトウェア群として紹介している。公開開発プラットフォームにはモデル、シミュレーション基盤、データセットが含まれ、独自の運転データに合わせた調整も支援する。こうしたツールは、変更しない一つのモデルが全環境に対応すると想定するのではなく、開発者がまれな状況を調べ、動作を適応させることを目指す。

Alpamayoのソフトウェア構成も、推論と実行時のチェックを分けている。NVIDIAは走行行動の候補を評価する保護措置と、シミュレーションによる安全評価、認識と計画を統合するシステムソフトウェアを説明する。この多層設計は、新しい協業がAI基盤と安全の枠組みを両方含む理由を理解する材料となる。ただし各社は、アスタナ計画に用いる特定のAlpamayoモデル、学習構成、検証完了結果を示しておらず、それらの実装詳細は発表された合意の範囲外に残る。

運行開始はカザフスタン政府との合意後となり、その合意が発表された計画における次の運用上の前提条件となる。公式声明は開始日、当初の車両台数、乗客運賃を明示していない。各社は、アスタナでの最初の導入後にカザフスタンの他都市やinDriveの他市場への拡大を評価する意向で、最初の計画を通じて、このサービスの方式が他の地域でも機能するかを検討する。